今日こんなニュースを見ました。
熊本市は、市電において全国交通系ICカード(Suica、PASMOなど 以下ICカードとします)の利用を継続するようです。
簡単に言うと、ICカードやめるのやめた。
ICカードの継続を求める声が多かったことと、国から補助金が出るので、懸念点だった機器更新費用も大幅に減額できることが継続の理由とのこと。
一方、県内のバス事業者や熊本電鉄の電車は既にICカードを廃止しており、クレジットカードのタッチ決済を導入しています。
12月からのタッチ決済20%OFFキャンペーンも、その利用促進のキャンペーンの一環のようです。

タッチ決済は、市電・バス・電鉄電車全てで利用できますが、ICカードは市電のみ使えるという状態になりました。
ICカードの継続は渋滞緩和に効果があるか
まず前提として、今回の決定について、市電利用者の利便性の維持が目的です。
決済手段が多くなることは、市電利用者の利便性を維持することになります。
一方で熊本市は、公共交通機関の利用を推進しています。
目的は熊本市中心部の渋滞緩和です。
市電利用者の利便性が維持されれば、公共交通機関の利用推進につながるのでしょうか?
マイカー利用者としての立場で、今回の決定が渋滞緩和に効果があるか検討してみました。
決済手段がなんであれ市電利用者は市電を利用する
熊本市では今回の決定に先立ち、利用者にアンケートを取っています。
アンケートの結果は下記にリンクを貼っておきます。
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0032432/3_2432_479896_up_ipoq0gdo.pdf
出典:熊本市電における決済手段について(熊本市交通局総務課)
今回、市が重視した「ICカード継続を望む市民の声」の多くは、既に市電を日常的に利用している人々からの声です。
つまり、市電利用者は、決済手段が全国ICカードであろうと、タッチ決済であろうと、あるいは現金であろうと、その利便性やルートの関係で市電を利用し続けると考えます。
そのため、ICカードの利用を維持したところで、既存の市電利用者が増えるわけではありません。
渋滞緩和に本当に必要なのは、「普段はマイカーに乗っている層」を市電に転換させることです。
しかし、今回の決定は、「普段はマイカーに乗っている層」を市電利用者に転換させるには魅力に欠けるかなと思います。
今回の市電の判断は、渋滞緩和よりも、「既存の利用者に現状以上の不便を与えない」という一部利用者にしか恩恵のない、消極的な対応に感じます。
まずは自分で出来るところから渋滞緩和
今回のニュースで私が感じたことは、「市電の利用者はICカードが使いたいし、機器の更新も国から補助金も出るので、やっぱりICカードは継続します。」と言っている様に聞こえます。
最初に立ち返って、機器の更新費用が理由でクレカのタッチ決済へ移行するなら、費用が最安のタッチ決済への一本化でもいいのでは?
熊本県と熊本市には中心部の渋滞緩和という目標があり、12月からのタッチ決済20%OFFキャンペーンも公共交通機関へシフトを促すための良い施策だと私は思っています。
しかし、今回の熊本市の判断は、渋滞緩和という本質的な課題の解決に対して一部のユーザーの声を優先し、上記のキャンペーン開始に対し、水を差すニュースになったと感じます。
私は今回のニュースに大きな影響を受けるわけではありませんが、熊本の渋滞緩和を強く願っています。
そのためにも、私自身がアクションを起こして渋滞に影響されない生活を手に入れたいです。


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