
最近、熊本のバス関連で、こういったニュースをよく見かけます。
高速バスは、熊本と地方を結ぶ重要な交通手段で、個人的には鉄道より身近に感じます。
今回は、ニュースと実際に私が利用したときの状況から、こういった事例が起きる背景について、考えてみました。
ニュースの概要|トランクルームの扉を開けたまま1km走行
詳細はニュースソースの記事で説明されていますが、熊本空港から桜町バスターミナルに向かうバスで、トランクルームの扉を開けたまま1km走行してしまったそうです。
荷物の損失や紛失はないそうで、荷物が飛び出し歩行者や車にぶつかるといった被害がなかった点は、不幸中の幸いと言えます。
同様の事例が頻発|トランクルームへの閉じ込めや置き去りも
最近、バス関連で似たような事例が多発しています


いずれも、荷の積み下ろしや、休憩など、停車中に発生しているトラブルです。
置き去りの問題については、確認不足と定刻で発車しなかったことが原因であり、ルールが守られていれば、防げた事案だと思います。
一方、トランクルームへの閉じ込めについては、個人的な感覚では、運転士に積み下ろしを任せることが一般的です。
そのため、まさか人が中に入っているとは思わなかった可能性もあるのではないでしょうか。
私の乗車体験|ヒューマンエラーと感じた現場の状況
今回のニュースを始めとする一連のトラブルは、一見、確認不足やルールの不遵守など運転士に起因するものと考えがちですが、私は少し違う視点を持っています。
私は最近、西鉄バスで運行の「トランクルーム閉じ込め事案」と同じ、「ひのくに号」に乗車したことがあります。

桜町バスターミナルから福岡方面に向かうバスが、定刻より10分近く遅れているなか、他の乗客の荷物を積んでいらっしゃいました。
私が降車するバス停でも、バス待ちをしている乗客がおり、スーツケースをもっている方も多数いらっしゃいました。
バスの遅れを取り戻すため、少しでも先を急ぐなか、荷物の積み下ろしまで運転士の業務に含まれると、確認不足が起きても不思議ではないと感じました。
なぜこういったトラブルが多いのか|熊本市内の渋滞も影響している?
もう一つ、バスのトラブルの一因に、熊本市内の渋滞問題も関係していると考えています。
荷の積み下ろしや乗降時の確認が漏れてしまうのであれば、余裕を持ってバス停に到着し、十分時間をとって確認できればいいですが、バスの運行が遅れていると、それも難しいと思います。
そして、バスの運行を遅らせる一因が、熊本市内の交通渋滞です。
私が利用したときも、バス遅延の原因は市内の交通渋滞でした。
バスの遅延により、タイトな運行状況が続き、結果として運転士に大きな負荷をかけているのかもしれません。
まとめ|再発防止は「仕組み化」
トランクルームの扉を開けたまま1km走行した事案では、バスに扉が解放されているブザーなどの警告装置が取り付けられていませんでした。
近年の新型車の多くには装備されているとのことですが、古い車両には未設置の残っているようで、ぜひ全てのバスに取り付けられればいいと思います。
しかし、トランクルームの閉じ込めについては、再発防止策として「マニュアル化する」とのことです。
それだけで本当に再発を防げるのでしょうか。
ルールであるはずの、定刻での発車をせず、乗客を置き去りにした事案も発生しています。
また、ルールを追加しすぎると、運転士に対する負荷も大きくなり、ますます人手不足が加速してしまいます。
路線バスへの影響が出るかもしれません。
熊本市の渋滞解消の柱の一つである、公共交通機関の転換は一体いつに実現するのでしょうか。
私の感覚としては、「マニュアル化」よりも乗客がトランクルームに入らない仕組み作りが必要だと思います。
乗客ではトランクルームを開けられない、注意喚起表示、可能であれば運転士とは別に乗客の乗降の対応をするスタッフの配置など、運転士の負荷を減らす取り組みも考えなければいけないと感じました。

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